吹奏楽部にとってコンクールは、毎日自分たちが積み上げてきた練習の成果を発揮する特別な舞台です。
地区大会→県大会→支部大会と勝ち進んだ高校だけが全国大会に出場できますが、都道府県の地方ごとに出場できる代表枠数が限られています。
2018年度の吹奏楽コンクール全国大会代表校は、30校です。
今回は、その中で金賞の受賞回数が高い吹奏楽強豪校として有名な5校をご紹介していきます。
- 金賞受賞率、金賞受賞回数ともに全国1位の工業高校「大阪府立淀川工科高等学校(関西)」
- プロスポーツ選手の卒業生が多く、金賞受賞数は2位の「習志野市立習志野高等学校(東関東)」
- 有名楽譜会社の音源録音にも携わっている「東海大学付属札幌高等学校(北海道)」
- 吹奏楽部初期メンバーはたったの5人、天理教の教えを大切にする「天理高等学校(関西)」
- 部活動に力を入れ、施設も充実している「埼玉栄高等学校(西関東)」
大阪府立淀川工科高等学校(関西)
「淀高」として知られる「大阪府立淀川工科高等学校」は、大阪市にある工業高校です。
吹奏楽部では、吹奏楽コンクール全国大会金賞受賞回数を31回、金賞受賞率を79.5%とトップクラスの成績を収めている吹奏楽強豪校です。(2019年現在)
顧問は、数々のメディア出演や作品出版を行い、一般社団法人全日本吹奏楽連盟の理事長を務める丸谷明夫先生です。
丸谷先生は、吹奏楽コンクールにて全国最多記録を残し、その活躍により2014年に大阪文化賞を受賞しました。
大阪府立淀川工科高等学校吹奏楽部は、丸谷先生がいる限り好成績を収め続けることでしょう。
習志野市立習志野高等学校(東関東)
千葉県にある「習志野市立習志野高等学校」は、吹奏楽コンクールだけでなくマーチングコンテストや合唱コンクール、アンサンブルコンテストなどでも好成績を収めています。
2004年に日本テレビの『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』の1コーナーである『日本列島 部活動の旅』に吹奏楽部が密着取材を受けたことが話題となりました。
また、「ALL for CHIBA習志野デー」にて千葉ロッテマリーンズ応援団とともに応援としてパフォーマンスを披露することで有名です。
東海大学付属札幌高等学校(北海道)
北海道にある「東海大学付属札幌高等学校」は、北海道に根差した雄大なサウンドとおおらかな表現を目標に九州・東北・東海・関西地方やオーストリア・ドイツなどの海外での演奏も行っています。
指導者は、北海道文化奨励賞を受賞した井田重芳先生で、ブレーンやビクターなどの有名楽譜会社の音源録音にも携わっていることで有名です。
吹奏楽コンクール全国大会では、1978年から2018年まで36回連続で出場し通算22回の金賞受賞成績があります。
天理高等学校(関西)
奈良県にある「天理高等学校」は、天理教の教えを大切にしている高校です。
この高校の吹奏楽部は、立上げ当初5人からのスタートでしたが、2018年には全国吹奏楽コンクールに38回出場し金賞を22回も受賞している強豪校となりました。
70年以上の伝統をもつ天理高等学校吹奏楽部は、他にあまり例がないと言われる専用の練習設備を持ち、一流のプロ奏者吉田秀高先生が指導を行っていることで有名です。
埼玉栄高等学校(西関東)
「埼玉栄高等学校」は、埼玉県にある高校で、部活動に力を入れており校舎設備は生徒が精一杯の力を発揮できるようにと工夫されているマンモス校です。
吹奏楽部は、部員数212名(2019年度)で活動し、様々なコンクールやコンテストにて好成績を収めています。
コーチにクラシック・ジャズ・ポップスを数多く吹奏楽に編曲する宍倉晃先生を迎え、日本だけにとどまらず海外へ演奏旅行に行くなど幅広く活動していることが特徴です。
全国高校吹奏楽のまとめ!
高校吹奏楽コンクール全国大会は、全国から勝ち上がった強豪校が集まります。
吹奏楽コンクールの様子は、テレビで細かく放送されることはありませんが、夏の甲子園と同じように1年間の成果を出し切った学生たちが涙し喜び合う吹奏楽部の一大イベントです。
一般の方も会場に足を運ぶことができますので、ぜひ全国の強豪校が集まる吹奏楽コンクール全国大会に足を運んでみてくださいね。