東京都は選手権で全国唯一2チームが出場できる地区です。
都予選の決勝は日テレ系で毎年放送されているのでサッカーに興味がない人でも見たことがあるかもしれません。
今回は東京都の強豪校をいくつかピックアップしてみました。
- 帝京魂 帝京高校(板橋区)
- 第94回ファイナリスト 國學院久我山(三鷹市)
- 常勝軍団へ 関東第一(江戸川区)
- 日本代表も輩出 修徳(葛飾区)
- 都立の星 東久留米総合(東久留米市)
帝京魂 帝京高校(板橋区)
帝京魂で有名な帝京高校は選手権を優勝6回、準優勝3回している名門です。(2019年現在)
ユニホームがブラジル代表に似ていることから「カナリア軍団」と呼ばれることもあります。
帝京高校は野球部も名門校の1つでOBには杉谷拳士や森本稀哲などがいます。また、とんねるずの2人も石橋貴明が野球部、木梨憲武がサッカー部のOBの1人です。
帝京高校は、第70回大会の市立船橋戦の奇跡の逆転劇や、第76回大会の東福岡との雪の決勝などの名勝負も有名です。
選手権には板垣祥を率いた2009年から遠のいています。しかし2019年には高校とクラブチームによるプリンスリーグで14年ぶりにプリンス関東に参戦しており、今後のカナリア軍団の復活に期待したいところです。
- 中田浩二
- 本田泰人
- 田中達也
- 関口訓充
- 板垣祥など
第97回ファイナリスト 國學院久我山(三鷹市)
選手権に7回、インターハイに9回出場しており、2015年度の第97回大会の選手権と、2000年のインターハイで準優勝を経験しています。(2019年現在)
選手権で東京都の学校の決勝進出は、1966年の全国高等学校サッカー選手権大会に名前が変更されてからは、帝京高校以外で初になります。
國學院久我山の魅力の1つとして「文武両道」が挙げられます。学校では練習時間に制限があり1日2時間程度で、週に1日は休みを設けなければいけないという決まりがあります。
これは勉強を疎かにしないため強豪のサッカー部でも特別扱いはされていません。
練習場は2008年に人工芝のグランドが完成しているが、グランドは他の部活と共用で練習試合をする広さもないほどです。
しかし、そんな環境ながらも選手権で準優勝という結果を出しているのは真の文武両道を目指している学校だからでしょう。
- 丸山祐市・
- 三竿雄斗など
常勝軍団へ 関東第一(江戸川区)
関東第一高校は東京都で躍進しているチームの1つと言えるでしょう。
選手権には2回、インターハイに5回出場しています。(2019年現在)
しかし、2015年までは全国大会出場は2007年にインターハイに出場した1回のみでした。
2011年、2012年に選手権の予選で決勝まで出場するもののあと1勝があげられていませんでした。
チームの転機となったのは2015年、関東大会予選を制した勢いのままインターハイ予選でも東京を制し8年ぶりの全国出場を果たしました。本大会でも全国ベスト4と躍進しました。
翌年の2016年度には選手権初出場を果たしました。本大会では優勝経験のある野洲高校を破り全国でインパクトを残しました。
その後、選手権は2017年大会に2年連続で出場し、インターハイは2015年から2018年の4年連続出場し東京で常勝軍団にチームになりました。
- 渋谷飛翔など
日本代表も輩出 修徳(葛飾区)
修徳高校サッカー部は40年以上の歴史を持ち、OBには元日本代表の北澤豪などがいます。
全国大会には選手権9回、インターハイ9回出場しています。(2019年現在)
全国大会の出場は2013年の選手権出場以降、予選を突破できていませんが、S級ライセンスを持つ岩本慎二朗監督率いるチームで全国突破を目指しています。
岩本監督はU-16日本代表でコーチも経験をしており、再び修徳を全国に導くためにも必要な監督です。
- 北澤豪など
都立の星 東久留米総合(東久留米市)
東久留米総合高校は2007年に東京都立清瀬東高校と東京都立久留米高校を統合する形で設立しました。
東久留米総合高校は選手権に2回、インターハイに1回出場し、都立の高校で結果を残している学校になります。
合併する前の久留米高校は2016年度の第85回選手権に出場を果たしています。この時のチームは翌年に合併をする事もあり3年生しかいないチームでした。3年生の32人は3年間グラウンド整備などの雑用をこなしてきました。
大会では1回戦でこの大会で準優勝する岡山県代表の作陽高校に敗れてはしまいしましたが、最後のロッカールームで当時の斎藤監督が、
「後輩もいない中で毎日毎日グラウンド整備して、、、誰も真似できないよ。その努力にな、ご褒美くれたんだ、神様が。」
真似できない事をやってのけた選手達に対する言葉に涙を流したのを覚えています。
個人的に最後のロッカールームで最も感動したシーンでした。
東久留米総合高校は清瀬東高校と久留米高校の思いものせて今後も戦っていく事でしょう。
・中村憲剛(久留米高校卒業)など
東京都の強豪校まとめ!
東京都は帝京や修徳のような伝統校や、関東第一など新しい勢力も出てきており予選は激戦必須です。
全国ではまた東京都の代表が頂点をとる姿を見たいと思います。