広島県高校吹奏楽は、他の都道府県よりも盛んではないですが、特に私立高校が活躍しています。
吹奏楽コンクールだけでなく、アンサンブルコンテストなどでも好成績を残しています。
アンサンブルとは、音楽用語で2人以上が同時に演奏することで、 室内楽の演奏団体をアンサンブルと呼ぶことが多く、室内楽の編成としてクラリネット3重奏や金管5重奏などのフルパートの中から抜粋されたメンバーが演奏することです。
今回は、様々な大会やコンクールで活躍している広島県高校吹奏楽の強豪校5校をご紹介していきます。
- 広島県出身の私が広島の高校吹奏楽で一番聴いてほしい学校「修道高等学校」
- 修道高校と鈴峯高校が合併して誕生した「広島修道大学ひろしま協創中学校・高等学校」
- 広島県の新たなサッカースタジアム建設予定地基町にある「広島市立基町高等学校」
- 名前の通りグローバルな「広島国際学院高等学校」
- 原爆の歴史を伝え続ける「比治山女子高等学校」
修道高等学校
広島県中区にある修道高校は、中高一貫校の男子校で進学校と言われている吹奏楽名門校です。
活動時間は16:30~18:30と短時間ですが、集中して練習に取り組み、運動部・文化部共に県大会や全国大会で好成績を収めているという実力がある学校です。
そして、修道高校の一番の特徴は、男子校ということです。
吹奏楽と言えば女子が大活躍していたり、共学の学校でも女子よりも男子の割合が少なかったりと男子生徒よりも女子生徒が入る部活と思われがちですが、男子しかいない修道高校の演奏姿は、男子ならではの迫力と繊細さが表現された演奏でとても感動します。
吹奏楽のコンクールや大会では、いつも好成績を収め、金賞を多く受賞しています。
2018年には、広島県大会で金賞を受賞し広島県の代表に選ばれました、そして中国大会では、惜しくも中国地方の代表は逃しましたが、金賞を受賞しています。
広島修道大学ひろしま協創中学校・高等学校
広島県西区にある「広島修道大学ひろしま協創中学校・高等学校」は、1948年に「鈴峯女子高等学校」を設立し、2013年に修道学園との合併に合意しました。
2015年に鈴峯学園と修道学園の合併に伴い「広島修道大学附属鈴峯女子中学校・高等学校」に改称し、2019年には「広島修道大学ひろしま協創中学校・高等学校」と改称し、男女共学化の新たな学校がスタートしました。
合併により学校名が変わってしまいましたが、合併前の鈴峯女子中学校・高等学校が吹奏楽の強豪校として有名でした。
「広島修道大学ひろしま協創中学校・高等学校」は、2019年から再スタートをはじめたので吹奏楽部の結果がまだありません、そこで今回は鈴峯女子中学校・高等学校が残した2018年までの成績をご紹介します。
1991年から2017年までの間に広島県吹奏楽コンクールにて20回金賞を受賞し、中国大会では15回の金賞受賞歴があります。
その15回のうち、中国大会代表に選ばれたのは8回で、毎年好成績を残しています。
女子高としての歴史は終わってしまいましたが、今後新たに共学としてスタートした広島修道大学ひろしま協創中学校・高等学校の成績も期待できそうですね。
広島市立基町高等学校
広島市中区にある「広島市立基町高等学校」は、普通科と創造表現コース(美術)がある公立の学校です。
広島県の公立高校の吹奏楽部の中では、トップクラスの成績を誇る学校です。
吹奏楽部は、大会は白のユニフォーム、夏は青のポロシャツが特徴で数々の大会で金賞を受賞しています。
吹奏楽コンクールでも何度も金賞の受賞経験があり、2018年の吹奏楽コンクールでは、惜しくも広島県の代表は逃しましたが、金賞を受賞しました。
広島県の代表として中国大会へ出場した実績もあります。
広島国際学院高等学校
広島国際学院高等学校は、安芸郡海田町にあり、全校生徒1500人近くのマンモス校で、2018年度より新校舎に移り、新しい環境の中、勉強や部活動に励んでいます。
学科は、普通科と総合学科があり普通科の国際教養コースでは、学校名の通りグローバルな人材を目指す国際教養英語を学ぶことができます。
吹奏楽部は、1980年に創部し、1993年より2018年まで、広島県吹奏楽コンクールで「金賞」を受賞、95年からは広島県代表として中国大会に出場しており、10回「金賞」を受賞しています。
2007年には全国大会出場の実績もあります。
また、全日本高等学校吹奏楽大会で「連盟会長賞」を受賞し、全日本高等学校選抜吹奏楽大会で「マルタ賞」を受賞し、2008年には全日本高等学校吹奏楽大会in横浜で連盟理事長賞を受賞しました。
そして、2012年の「全国高等学校総合文化祭(富山大会)」に推薦され、出場した経験があります。
比治山女子高等学校
「比治山女子高等学校」は、広島市南区にある高校で、2019年4月に創立80周年を迎えた歴史ある高校です。
2018年の実績は、広島県アンサンブルコンテストに「打楽器8重奏」「管打7重奏」の2チームが出場し,2チームとも「金賞」を受賞し,全日本アンサンブルコンテスト中国大会へ広島県代表として出場しました。
また、日本音楽教育文化振興会が主催する管打楽器および吹奏楽の全国大会にあたる日本管楽合奏コンテストに出場し、優秀賞に加え,特別賞にあたるフォトライフ賞を受賞しました。
吹奏楽コンクールでは、金賞を受賞し、広島県の代表として中国大会に出場し銀賞を受賞しました。
比治山女子高等学校は、女子高校ですが、迫力のある元気いっぱいの演奏が特徴で、学校や地域のイベントでもパフォーマンスを取り入れて観客を楽しませています。
広島県の高校吹奏楽のまとめ!
広島県高校吹奏楽は、私立高校が毎年好成績を残し、県の代表となることが多いです。
公立高校は、吹奏楽部の部員数が少なくB編成やC編成の小編成部門で吹奏楽コンクールに出場し賞を受賞していますが、人数が少ないため金賞を受賞していても広島県の代表となることが難しいです。
ですが、私立高校も公立高校も学校や地域を盛り上げるため、コンクールや大会以外にもたくさんのイベントに出演し活動の場を広げています。
音楽には、癒しの効果もあるので、どこかのイベントで高校吹奏楽を見つけたら高校生の元気いっぱいの演奏を聴いてみてくださいね。