埼玉県は、Jリーグ屈指の人気チーム浦和レッズのホームがあります。
レッズのホームスタジアムである埼玉スタジアムでは日本代表戦が開催される事が多く、サッカーが生活の一部になっているという埼玉県人も多いのではないでしょうか。
そんなサッカー熱溢れる埼玉県の強豪校をピックアップしました。
- 新興勢力 昌平(杉戸町)
- 選手権優勝4回 市立浦和(さいたま市)
- 古豪 武南(蕨市)
- 浦東魂 浦和東(さいたま市)
- 赤き血のイレブン 浦和南(さいたま市)
新興勢力 昌平(杉戸町)
昌平高校はここ数年埼玉県で安定した成績を残している高校ですが、選手権の初出場は2014年度の第93回大会で近年飛躍したチームの1つです。
昌平高校の飛躍のきっかけになったのは、現監督である藤島監督が就任した2007年度よりです。藤島監督は昌平高校に就任する前は青森山田中学で監督を務めており、教え子の1人には柴崎岳もいます。
2016年には初のインターハイ出場を果たし、後にJリーグに進む針谷岳晃と松本泰志を擁し本大会では前回大会王者の東福岡高校や静岡学園といった名門校を撃破しベスト4まで進み全国大会でもインパクトを残しました。
2018年大会でも2度目のベスト4進出を果たし全国でも強豪校の仲間入りを果たしています。
選手権ではまだインパクトのある結果を出せていませんが、今後は選手権でも活躍する姿を期待したいです。
- 松本泰志
- 針谷岳晃
- 佐相壱明
選手権優勝4回 市立浦和(さいたま市)
埼玉県屈指の進学校である市立浦和高校は、選手権14回、インターハイ10回出場をしており、選手権14回出場は武南高校と並んで埼玉県で最多回数です。(2019年現在)
選手権初出場は1960年の第39回大会で初出場ながら初優勝を飾っています。翌年の第40回大会でも優勝し連覇を達成しました。
その後は1964年の第43回大会まで6年連続で埼玉県代表になり、第43回大会では3回目となる全国優勝を果たしています。10回目の選手権となる1972年の第51回大会にも優勝し、今までに選手権4回の優勝を果たしています。
全国での主な活躍は1960~1970年代に多いですが、近年では2013年の第92回大会に14回目の選手権出場を果たしており、現在も埼玉県で強さを誇っている学校です。
OBには偏差値が高いこともあって、日本サッカー協会会長になる犬飼基昭や、第5代Jリーグチェアマンの村井満などがいます。
- 犬飼基昭
- 村井満
古豪 武南(蕨市)
武南高校は市立浦和高校と並んで埼玉県最多の選手権14回に出場している学校で、卒業生にはJリーガーを何人も輩出している名門校です。
選手権には1979年の第58回大会に初出場し、2回目の1981年の第60回大会には初優勝をしています。
選手権では2006年以来出場を果たせていませんが、2012年のインターハイに出場した際には準優勝に輝いており、2019年の関東予選では7年ぶり17度目の優勝を果たし関東大会への出場を果たすなど、現在も県内で強さを発揮しています。
- 紺野和也
- 中川風希
- 中山雄希など
浦東魂 浦和東(さいたま市)
埼玉スタジアム2002の近くに位置する浦和東高校は、日本代表でワールドカッップのゴールマウスを守った川島永嗣の母校です。
創立は1983年で、サッカー部の強化は平成元年に野崎政治監督が就任してからです。
1995年には当時埼玉県で強さを誇っていた、武南、大宮東を破り初出場を果たしています。
1997年、1998年には川島永嗣を中心に連続で選手権出場を果たし強豪校の仲間入りをしています。
浦和東の部室には川島永嗣が卒業時に書き込んだ「浦和魂、ここにあり」の文字があり、グラウンドに入る時に全員で「浦和魂、ここにあり」と言ってから入り、「浦和魂、ここにあり」と言って終わるように練習のスイッチになっています。
これからの後輩たちは、この言葉を胸に戦う姿を見せてくれる筈です。
- 川島永嗣
- 坂本將貴
- 齋藤将基
- 太田康介など
赤き血のイレブン 浦和南(さいたま市)
浦和南は選手権で優勝3回、インターハイで優勝1回しており、特に60年代後半から70年代に全国で活躍しました。(2019年現在)
その中でも1969年は高校サッカー史上初のインターハイ、国体、選手権の3冠を果たしています。
この時のチームは全国に強さを知らしめ「赤き血のイレブン」として漫画化にされるほどでした。
赤き血のイレブンの主人公は玉井真吾といい、このモデルになったのが浦和南でFWをしていた永井良和と言われています。永井良和は後に日本代表にも選ばれています。
浦和南は2001年以降選手権の舞台から姿を消していましたが、2013年にOBである野崎正治監督が浦和東高校から転任し、2018年の第97回大会に17年ぶりに選手権の舞台に戻ってきました。この選手権出場をきっかけに古豪復活に期待したいです。
- 永井良和
- 水沼貴史
- 永田拓也など
埼玉県の強豪校まとめ!
埼玉県は1960~1970年代では浦和勢の活躍などによって全国で頂点を取ってきましたが、1981年の武南高校を最後に、選手権優勝から遠ざかっています。
しかし、昌平高校など全国で成績を残している学校も出てきているので、新しく力を付けてきた学校と、伝統校が競争しあって埼玉県のレベルが上がり再び埼玉県の黄金時代が来るのを期待です。