高校サッカー強豪校

【広島県】高校サッカーの強豪校、特徴と実績などを紹介!

広島県はサンフレッチェ広島があり、サンフレッチェ広島のユースチームは全国ユース選手権で2回優勝している名門です。

それに負けじと広島県の高校も全国で結果を残している強豪校があります。

今回は広島県の強豪校をいくつかピックアップしました。

広島県の強豪校
  • 名門 広島皆実(広島市)
  • 斬新な指導法 広島観音(広島市)
  • 躍進 瀬戸内(広島市)
  • 心機一転 山陽(広島市)

名門 広島皆実(広島市)

広島の高校サッカーを引っ張る存在になっている広島皆実高校は、体育科もありスポーツが盛んな学校です。

その中でもサッカー部は全国トップクラスの力を持っています。

卒業生にはブラジルワールドカップに出場した森重真人などがいます。

 

サッカー部の実績は、選手権14回、インターハイ14回出場しており、高校とユースが凌ぎを競う高校世代のリーグ戦では中国地方の強豪が集まる中国プリンスリーグに所属しており、このリーグ戦で優勝経験もある強豪です。

 

そんな広島皆実が一番注目を浴びた大会が2008年度の第87回大会です。

初戦の帝京(東京)にPK戦の末に勝利すると、その後も堅守を生かし決勝まで進みました。決勝では大迫勇也率いる鹿児島城西(鹿児島)と打ち合いの激戦を3-2で勝利し初優勝を飾りました。

この優勝は平成に行われた選手権で広島県勢唯一の優勝になりました。

広島皆実出身のサッカー選手
  • 森重真人
  • 下田崇
  • 増田卓也など

斬新な指導法 広島観音(広島市)

広島観音は県内で安定した成績を残しています。

そして、全国大会でも2006年度のインターハイで広島県勢初のインターハイ王者に輝き全国でも実績を残しています。

広島観音の指揮をとる畑喜美夫監督は選手の自立を図った指導をしています。

それは「選手自身が考えて決める」ことです。

しかし、それなら他の学校でもしているところがあるでしょう、と思いますが広島観音の自主性はひと味違います。

広島観音ではキャプテンの選出や大会メンバー、さらには試合のスタメンまでもが選手同士での話し合いで決めます。

ここまで選手同士で全てを決める学校は広島観音だけでしょう。

 

そして畑喜監督の育成システムについての「広島観音サッカー部は、なぜ強くなったのか」という著書まで発売されています。

 

高校サッカーは3年間という短い期間しかありません。その期間でサッカーだけなく、人としての成長も出来ることは素晴らしいですね。

躍進 瀬戸内(広島市)

瀬戸内高校サッカー部は2000年創部でまだまだ歴史が浅い学校ですが、OBにはバルセロナに入団し東京オリンピックでも活躍が期待される安部裕葵がいます。

安部裕葵を擁した代ではインターハイに出場しベスト8まで進んでいます。

インターハイには2010年から2013年に4年連続出場したりしましたが、冬の選手権は遠い存在になっており2017年度までに広島県予選の決勝までに6回進みましたが最後の一歩が届かず出場権を逃していました。

 

選手権は縁がない大会になっていましたが、悲願が叶ったのは2018年度です。

広島県予選の決勝まで進み、決勝の相手は選手権県5連覇中の広島皆実でした。

絶対王者を相手に延長戦まで進んだ試合を2-1で勝利を収め7度目の決勝で遂に選手権初出場を決めました。選手権では初出場ながら全国の強豪を倒しベスト4まで進む快進撃を見せてくれました。

 

瀬戸内高校のサッカー部は寮もあり、寮には栄養士の先生がおり朝食と夕食は栄養の管理されたメニューが出てきます。さらに月に1度検査することによって、身体づくりをしていくことが出来ています。

チームのスローガンは「全身一丸」で、選手・スタッフ・OB・保護者・応援してくれる全ての人が、心を一つにして戦うのをチームコンセプトにし「全国制覇」を目標に活動しています。

瀬戸内出身のサッカー選手
  • 安部裕葵
  • 浜下瑛

心機一転 山陽(広島市)

山陽高校は選手権8回、インターハイ3回出場しており、1968年度の第46回大会では京都の洛北と両校優勝を果たすなど全国でも実績をもつ高校です。

高校サッカーの強豪として伝統をもつ山陽高校ですが、2019年3月にサッカー部の不祥事が起こってしまい、サッカー部の活動休止になってしまいました。

しかし、同年の4月1日より新体制で再出発を図り、その年のインターハイ予選で3位になっています。

不祥事を乗り越えて3位という結果は大会1試合ずつ成長したことで残せた結果だと思います。今後もサッカーにおいても、人としても成長していき山陽の歴史に残せる様な結果を出してくれる事を期待したいです。

広島県の強豪校まとめ!

広島県は全国優勝経験のある学校も何校もあり、中国地方では最も成績を残している地区です。

近年では広島皆実が県で引っ張る存在でしたが、瀬戸内の台頭などもあり県予選が楽しみになってきます。

山陽の不祥事から乗り越えた姿や、広島観音の指導スタイルの今後など注目できるポイントも多いです。そして瀬戸内高校OBの安部選手のような世界が注目する選手が出てくるのも期待したいですね。