大激戦の大阪高校サッカー
ガンバ大阪をはじめとするジュニアユース世代から優秀な選手が多く、ユース年代においても各高校に進学し、非常にレベルが高く、関西でも勝ち抜くのが非常に大変な場所だ。
毎年優勝するチームが変わり、関西プリンスリーグにおいてもしのぎを削りあっている。
全体の特徴としては、公立高校より環境が充実している私立高校に、強豪校が偏っている状況。そんな大激戦、大阪の強豪校をご紹介します。
- 大阪の雄 阪南大高校(松原市)
- ハードワークで再び全国で旋風を 東海大仰星高校(枚方市)
- 育成日本一。毎年Jリーガーを輩出 興國高校(大阪市)
- プリンスリーグの常連、大阪の古豪 金光大阪高校(高槻市)
- 野球だけじゃない!サッカー部も熱い 大阪桐蔭高校(大東市)
大阪の雄 阪南大高校(私)松原市
硬式野球部や男子バスケットボール部と並び、全国大会出場を目指し活動している学校の強化指定クラブ。部員は約150名にのぼり、激戦区大阪でも2010年代において存在感を増している高校である。
2016年にはプリンスリーグ関西を見事優勝し、ガンバ大阪ユースなどのJクラブチームや西日本の高校強豪校が集まるプレミアプリンスリーグWESTに参戦した戦歴を持つ。
2019年現在は、プリンスリーグ関西に所属し、関西の強豪校としのぎを削っています。
大阪大会においても、2019年の高校総体大阪予選を見事優勝し、全国でも三回戦まで勝ち進んだ。
全国総体、全国高校サッカー選手権大会には4度出場と、学校の強化指定によって着実に実力をつけてきている。
大阪や兵庫、奈良の強豪クラブのジュニアユースから入学する選手が多く、スタメン争いは熾烈な分、チームとしては強豪に成長。
指導方針は自主性を重んじ各選手が考えながら、持ち前の技術を基に、試合を優位に進めていく。激戦区大阪を引っ張る、強豪校の活躍に期待大だ。
- 河田篤秀(徳島ヴォルティス)
ハードワークで再び全国で旋風を 東海大仰星高校(私)枚方市
ラグビー部が全国でも強豪校として有名であるが、サッカー部も負けていない。
2016年の全国高校サッカー選手権大会では堂々の第3位と躍進し、サッカー部においても、強豪校としてその名を全国に知らしめた。
大阪大会は激戦のため、全国的に知名度はラグビーほど高くないが、近年急激に強くなったとう訳ではなく、全国高校サッカー選手権大会には5回出場、全国高校総体には3度出場している、実力がある古豪である。
2017年からプリンスリーグ関西に所属し、大阪府内や他の近畿勢の中でも、実力のある高校。
チーム最大の目標は、すべての大会で優勝すること、として日々真摯にサッカーに向き合っている。
特徴は、激しいプレッシングでのハードワークである。
付属の中等部からの進学生と、関西圏の強豪クラブチームから入学する選手の融合で結成されるチームは、個々の技術も非常に高い。
また、人工芝のグラウンドも完備しており、ラグビー部とグラウンドを分け合う形で練習し、切磋琢磨している抜群の環境がある。
関西で更に実力をつけ、大阪を再び制するのか、注目の強豪校だ。
- 藤春廣輝(ガンバ大阪)
- 海本慶治(元日本代表)
- 中村伸氏(元ベガルタ仙台)
育成日本一。毎年Jリーガーを輩出 興國高校(私)大阪市
日本のサッカー関係者に話題の興國高校サッカー部。全国大会出場経験がないものの、毎年Jリーガーを輩出する高校である。
” 興國高校サッカー部育成メソッド”としてDVDや、内野智章監督の書籍が発売されるなど、年代問わずサッカー関係者注目の高校である。
育成方法は実に理論的で、非常に高い判断力と戦術理解を要する。
第一に基礎となる個の技術を大切にし、特に高校一年時にテクニカルな育成をする。
基礎が整った上で、段階的にインテンシブの部分や判断、戦術理解などより実践的な練習へと強化していく。
その結果、関西のバルサと呼ばれるポゼッションサッカーを展開できるチームとして確立されるのである。
あくまで内野監督の目標はJリーガーやフル日本代表、アンダーカテゴリーの日本代表選手を育てる事であり、個人の能力や日本人のストロングポイントを伸ばす事を念頭に置いている。
現在はプリンスリーグ関西に所属しており、大阪府をはじめとする関西圏の強豪校に対しても実力は発揮している。チームとしての目標は全国大会出場であるが、これは時間の問題である。日本を代表する強豪校になる日が待ち遠しくなる高校だ。
- 大垣勇樹(名古屋グランパスエイト)
- 西村泰史(清水エスパルス)
- 島津頼盛(ツエーゲン金沢)
- 古橋亨梧(ヴィッセル神戸)
プリンスリーグの常連、大阪の古豪 金光大阪高校(私)高槻市
毎年プリンスリーグで安定した成績を残しており、大阪府大会においても上位成績常連校の金光大阪高校サッカー部。
野球部も甲子園に出場するなど、文武両道で部活動にも力を入れている。
全国高校サッカー選手権大会には2度出場、全国高校総体には6度出場し2008年にはベスト8まで進出した古豪である。
ガンバ大阪などのJリーグユースや大阪や京都を中心としたクラブユース出身の選手が数多く入学する。
また、指導者はC級ライセンス保持者やフィジカルトレーナー、スポーツドクターも在籍し、さらに人工芝のグラウンド、トレーニングジムやシャワー付きのクラブハウスもあるため、環境面ではJリーグと引けを取らない。
技術に長けた選手が多く、伝統的なノウハウと環境面がバックアップする事で常に強豪校として君臨している。
大阪を引っ張っていくチームの一校として、期待できるチームです。
- 林卓人(サンフレッチェ広島)
- 中村太亮(大宮アルディージャ)
- 福森直也(大分トリニータ)
- 守田英正(川﨑フロンターレ)
野球だけじゃない!サッカー部も熱い 大阪桐蔭高校(私)大東市
大阪桐蔭高校と聞くと、甲子園で何度も優勝し圧倒的な知名度を誇る野球部を想像される方も多い。
しかし、サッカー部も実力は負けていない。
全国高校総体には出場7回で、うち3位1回、ベスト8を2回。全国高校サッカー選手権大会には2度出場でベスト16を1回の成績を残している。
また、これまでプロサッカー選手を14人輩出している。
ここまで聞くと古豪だと思うのが普通だが、なんと驚く事に創部は2005年と2019年時点でまだ14年しか経っていない。
創部以来、サッカー部にかなり力を入れている事がわかる結果である。
現在はプリンスリーグに所属し、東海大仰星や興國、金光大阪高校などの大阪のライバル高校としのぎを削っている。
ガンバ大阪、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸など強豪Jユース選手が数多く入部し、競争はかなり厳しいが、互いに認めあい切磋琢磨することが、急成長を遂げている所以でもある。
環境面も申し分なく、天然芝タイプの人工芝グラウンドで個々の成長を応援する。
更に元フランス連盟エリート育成部門部長で、アンリなど多くのフランス代表選手を育てたクロード・デュソー氏帯同のもと、海外遠征もある。
全国でも強豪校として常連になる日も近いでしょう。
- 阿部浩之(川崎フロンターレ)
- 三浦弦太(ガンバ大阪)
- 久保田和音(鹿島アントラーズ)
- 白井康介(コンサドーレ札幌)
- 立花凌(FKイガロ-モンテネグロ2部)
大阪府の強豪校まとめ!
以上、大大激戦の大阪の強豪校をご紹介しました。
どこの高校も実力、環境面ともに申し分なく実力は拮抗しています。
また、今回ご紹介していない、履正社高校、近畿大学附属高校辺りも非常に強い高校で、大阪の激戦は止まることを知りません。
どの高校が勝つか毎年わからない、そしてどのチームも強い、そんな大阪府から目が離せません。