大阪府は、まさにバレーの強豪校揃いといって良いでしょう。
ここ何年か、春高バレーを席巻している金蘭会高校を筆頭に、打倒金蘭会と言わんばかりに、他の高校も力を付けてきているのです。
大阪府が激戦区と言われる理由は、やはり学校数が多く、その中でもスポーツ推薦制度を取り入れている高校も多い為、必然的に近畿大会や全国大会の出場権を獲得する事が難しくなります。
2019年4月の部別大会では女子は約180校出場している事から、かなりの激戦区と言えます。
この部別大会の1部1位となる高校は10校しかありません。
しかし、この10校と言ってもスポーツ推薦を取り入れている私学が多く、公立高校が勝ち上がって来ることはかなり厳しいと言えます。
今回ご紹介するのは、この1部1位の高校の中から名門高校から、今後期待大の高校までをご紹介します。
- 春高バレーの常連校 金蘭会高校
- 校名変わり、心機一転 大阪緑凉高校
- いつの時代も強い 四条畷高校
- Vリーグ選手を多く輩出 大阪国際滝井高校
- 公立高校の星 大塚高校
- これからの活躍に期待 相愛高校
春高バレーの常連校 金蘭会高校
金蘭会高校と言えば、バレー界では知らない人もいないと言う位、プロ顔負けの強豪校ですよね。
レシーブ・サーブ・トス・アタック、全てが洗練されていて、レベルも本当に高いです。
身長も高い選手が多く、対戦相手もアタックはかなり決まりにくいと思います。
特に金蘭会出身で一躍有名となった選手が、宮部姉妹では無いでしょうか。
2014年〜2015年に全国高校総体、国体、全日本と3冠に貢献した姉の宮部藍梨選手は金蘭会で花開いたと言っても過言ではありません。
大阪緑凉高校
大阪緑凉高校は、以前は大阪女子短期大学付属高校として、高校女子バレー界では有名な私学の強豪校でした。
2018年にその大阪女子短期大学が閉学になる為に、2017年4月より大阪緑凉高校に名前が変更となったのです。
この大阪緑凉高校は、何十年も大阪で常にベスト4程の位置にいます。
特徴としては、速攻攻撃というよりは、オープントスをメインにしたチームで、特にレフトとライトからは強烈なストレートを打ちます。
相手のレシーバーは、ストレートが来る事を気にするため、サイドラインでレシーブを構えるしか無くなるので、不意に落とすフェイントは2攻撃が生きてきます。
特にセッターが2攻撃を仕掛ける事が多いです。
四条畷高校
四条畷高校も、何十年も続くバレーの名門高校です。
粘り強いバレーが特徴で、レシーブで粘りながら攻撃へ切り替えるチームだと思います。
攻撃はオープントスをメインにした強打タイプです。
私学という事もあり、全国私学はもちろんの事、春高バレーにも出場経験があるチームです。
リベロがセッターの位置や、次の攻撃の事などを考え、低めでレシーブを入れるのか、高めで上げるのかを調整し、セッターがコントロールしやすいようにレシーブします。
オープントスがメインではあるのですが、高いレシーブで入れると相手にブロック位置でしっかりジャンプされてしまい、ブロックされてしまう可能性が高まるので、調整がしっかりとされているチームだと思います。
大阪国際滝井高校
こちらも大阪では、長きにわたっての強豪校で知らない人はいないと思います。
身長も高く攻撃のパターンをいくつも持っているチームです。
レシーブもかなりレベルが高く、セッターを動かさない位置にレシーブをする為、攻撃の幅も広がります。
主に、レフトへの平行攻撃をメインに相手ブロックを振ります。
この平行攻撃をメインにし、たまに繰り出すブロード攻撃やライト攻撃が生きてくるのです。
レシーブが安定している事が一番の攻撃ですね!
サーブもかなりの変形で速く無回転の為、サーブで相手を崩す事に成功します。
相手のサーブレシーブが乱れたら、もう国際滝井高校のペースで、しっかりとブロックで抑え込み点数を稼ぎます。
国際滝井高校は、Vリーガーへなる選手も多く、そこでも通用するようにどちらかと言うと、プロのバレーを実践しているようです。
先輩がVリーガーになる事も多々あるので、日々の練習も国際滝井高校出身者の所属しているチームと行う事も多いです。
大塚高校
大塚高校は、体育科のある公立高校です。
大阪では、私学で推薦を取り入れている高校や中校一貫校等が強豪となるケースがほとんどですが、公立高校の体育科でここまで強いのは、凄い事です。
大塚高校と言えば、女子バレーよりも男子の方が強くて有名ですが、女子も1部1位ですので、大阪では10位以内に入っている事になります。
何よりも身体能力の高さが凄く、ラリーが続いた時にその違いを感じます。
ラリーが続いた時に、どのように対処するかは、瞬時に判断が求められると思います。
その際のボールの扱いが上手なのです。
1部1位になるという事は、大阪ベスト4や春高バレーも目指せる位置にいると思うので、今後も頑張って欲しいですね。
相愛高校
こちらも1部1位で、2019年3月に開催された全国私学大会に初めて出場したチームでもあります。
相愛高校は2000年頃までは、常に1部1位をキープし、大阪では10位以内程に入っていましたが、その後低迷し、2012年頃から徐々に力を付けてきた高校でもあります。
中高一貫校なので6年間同じメンバーでバレーが出来る利点もあります。
特徴は、ライト攻撃と、レフト平行攻撃が特徴で、高く上がったレシーブを平行で打ち切るスタイルです。
レシーブがどんなに乱れていてもレフトに平行を上げるので、常に速いバレーが展開されるのが特徴です。
初めて出場した全国私学大会は、大阪私学大会でベスト4に入ると出場権を得る事が出来ます。
その全国私学では下北沢成徳高校と対戦し、25-22という勝ちに迫る勢いで堂々とバレーをしました。
これからの、活躍に期待の高校です。
大阪の強豪校まとめ!
大阪では私学が強いイメージがありますが、中には公立高校でもこのように常に強い高校もあります。
2019年現在は、春高でも優勝する金蘭会が強豪校としては知られますが、元々は大阪勢が春高バレーで活躍する事は少なかったと思います。
強豪校が多い為に、強さが分散され全国では勝てないと言われてきたからです。
しかし、バレーが上手な選手は山ほどいます。
今後そのような選手が、高校だけに留まらず大学やVリーグ等で活躍する姿を期待したいですね。